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住宅と自然素材の特徴🏠

以前、「杉」についてお話しさせていただきました。

今回は杉以外の「木」🌲についてや、

その他住宅建築に関する素材についてお話ししたいと思います。😊

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まずは「木」ですが、国土の70%が森林である日本。

建築材料や家具など、木をふんだんに住まいに取り入れてきました。

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無垢の木は触り心地や感触、肌当たりがやさしく、

断熱性に富むことから、触れると程よい温かみがあります。

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また、空気中の水分を吸ったりはいたりする性質から、

梅雨☔の湿度が高い時期や、乾燥しがちな冬場でも調湿してくれるため、

快適な環境がつくれます。

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半面、経年で反りや板と板の間に隙間が生じることもあります。

樹種により、やわらかさや耐水性、強度などの性能、油分、経年による

色の変化、コストがさまざまなので、‟適材適所”で選びましょう

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例えば床は、リビングなどでじかに座ったり裸足で過ごしたい場合、

柔らかい素材が好ましいと思われます。

ただ、柔らかいということは、家具の移動などで傷がつきやすいので

気にされる方であれば最初から固さのある樹種を選ぶ、

という選択肢もあります😊

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色も、経年変化で飴色になるものや、

あまり変化せず白っぽいままのものなどさまざまです。

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木は、檜・杉を中心に多くの産地があります。

同じ樹種でも産地により色味や油分、

年輪の詰まり方など異なる特徴があります。

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そして、地元の食材を食すように🥕、

家なども地元の材🌲を使用したいもの。

そうすれば林業の活性化、輸送やコストの削減にもつながります。

多くの地域で県産材を使った家づくりを支援する補助金制度が設けられているので、

家づくりをする際はぜひ活用したいものです✨

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🟢肌触りの良さと、調質性が魅力

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「杉 すぎ」 最も流通している針葉樹

       柱・梁の構造材から、最近は床・壁・天井の仕上げ材、家具にも使われる。

       やわらかく加工性に優れ感触が良い。経年変化にて飴色になる。

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「欅 けやき」美しい木目と艶、高い強度をもつ広葉樹で現在は希少

       テーブルの天板ほか、床の間の柱や玄関の式台など

       アクセント的に使われることが多い。 

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「檜 ひのき」構造材から床・壁・天井、家具まで幅広く使われる針葉樹

       経年変化が比較的遅いので、白い感じが好みの人におすすめ。

       香りも良く、耐久性が高く、風呂や水まわりにも使われる。  

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「ナラ」   構造材から床・壁・天井、家具まで幅広く使われる広葉樹

       オークとも呼ばれる。やや白っぽく、きめはざっくりしている。

       固く強度があるので、傷をつけたくない場合の床材としても使われる。

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「チーク」  南洋材(熱帯で採れる材)の一種

       木目や色味など国産材とは違う趣がある。

       非常に固く家具が主用途だが、最近では住宅でも音響を重視する音楽室や

       居室の床に用いる例もある。 

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「栗」    耐水性と固さのある広葉樹

       構造材から家の土台、家具などに使われてきた。

       最近は無垢フローリング材も流通しており、

       床に傷つけたくない場合の選択肢の一つとしても取り上げられている。  

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「桜」    テーブルの天板など家具向きの広葉樹

       手触りがなめらかで赤みが美しい。

       フローリングでよく使われる「カバザクラ」は樺(かば)の一種になる。

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「サワラ」  軽く、柔らかく、加工性にすぐれた針葉樹

       きめが細かく、やや黄みを帯びた白っぽい色をしているのが特徴。

       耐水性が高く、浴室の壁や天井、風呂桶などにも使われる。

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🟤調質・蓄熱性に富み、夏冬快適な家に

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       昔ながらの家づくりでは、地元の土に、水やスサ(麻、紙、藁など)、

       地域によっては貝を焼いた灰を加えて壁に使っていました。

       また、土に消石灰とにがりを加えたたき固めた三和土(たたき)も

       古くより床に使われてきました。

       土は厚く塗ると調湿や蓄熱効果が期待でき、湿気や室温の面から、

       夏冬過ごしやすい室内環境の一助となります

       仕上げの幅広さも特徴の一つで、フラットでモダンな表情にしたり、

       テクスチュアを出したり、櫛目状の模様を入れることも。

       色も色土と呼ばれる有色土や顔料などを加えることで、

       さまざまな色合いに調合できます。

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「色土」   粘土質の有色土のことで、

       仕上げとして混ぜることで多様な色調の壁をつくることができる。

       赤、青、黄、白、黒など多用な系統の色があり、

       含有する金属により異なる。

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「珪藻土」  藻類の一種である珪藻の殻が堆積した化石岩が原料。

       多孔質なので、調湿、吸音、消臭効果などが期待できる。

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「漆喰」   消石灰に水とスサ、ツノマタのような海藻由来ののりなどを加える。

       強アルカリ性による抗菌・消臭効果なども期待でき、

       平滑な表情だがテクスチュアをつけて仕上げることもできる。

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鉄 

自由なデザインでアクセントを効かせて

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       強度があり、曲線・曲面など自由な意匠をつくることができ、

       アンティーク風、インダストリアル風、和モダンなど

       幅広いデザインと相性が良いです。

       木や漆喰などのやさしい雰囲気の空間にも、

       階段、家具、窓、扉の取っ手など、アクセントとして使うのもおススメ。

       鉄は仕上げで異なる雰囲気を楽しめます。

       方法は、メッキ、塗装、伝統的な手法に大別でき、

       質感、艶、黒味の深さなどさまざまです。

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🪨火・水に強く、色や質感、固さもさまざま

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       熱容量が大きく温度が変化しにくいという特徴があるので、冬は熱を蓄え、

       夏はうまく断熱を施せばひんやりとした空間をつくることが期待でき、

       また、まきストーブの炉床・炉壁、浴室、玄関や土間などにも適しています。

       産地により、やわらかさ(加工のしやすさ)や色み・質感など個性があり、

       室内床に使う場合は足触りの良さも考えて選びたいものです。

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「十和田石」 平滑で、裸足でも足触りが良い。

(秋田産)  吸収性が高いので、浴室に使う場合は風通しなど湿気をためない工夫を。

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「大谷石」  やわらかく加工しやすい。

(栃木産)  多孔質で「ミソ」と呼ばれる小さな穴も味わいがある。

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「白河石」  適度に加工しやすいやわらかさと、落ち着いた雰囲気の色合い・質感をもつ。

(福島産)

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自然素材といってもさまざまな種類があり、

いろんな箇所に使われていますね。😆

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それぞれの特質を知った上で、家の中に自然素材を取り入れることで、

室内環境が良くなり、さらに癒される空間🌿になりそうです!